2025年03月09日

四度目の転職 苦戦

昨年 GW 直前からの激動の記録。

早期退職に応募してから転職活動を始め、2週間が過ぎた頃から具体的な動きも始めた。
前回、ビズリーチを通じてダイレクトにコンタクトをもらった企業数社とカジュアル面談を実施し、好感触だったにもかかわらず自然消滅になってしまったことを書いた。
その動きと並行して、転職エージェント各社のヘッドハンターの人たちとも面談を重ね、紹介をしてもらう企業の中から興味のあるところのいくつかに書類を応募していた。
7月初旬には、最も狙っていた外資系技術コンサルタント企業 C社との面接の予定が入った。
このときは、前回記事に書いた A社と B社の話も並行していたし、この調子ならお盆前には決まりそうだと高を括っていたのだが、現実はそう甘くなく...


その C社との面接だが、このときの私の勤務先の別部署で以前部長をされていて C社に転職され、けっこう面識もある方が面接官の一人として登場した。
もう一人の面接官は外国籍の方で、日本語と英語を織り交ぜての面接に。
英語での面接準備はしていなかったのだが、言葉がどちらであろうとこちらからアピールしたいメッセージは変わらないので、そんなに慌てることもなかった。
元同僚の面接官の方は、当然私のこともいろいろご存じの上で、これは私にとって有利に働くと思いきや、むしろ逆の展開に。
おそらく、その方が C社に入社してからいろいろ企業文化の面で苦労されてきたのだと思うが(そういう大変な噂も聞いていたし)、C社のネガティブな部分をいろいろと話され、「悪いことは言わないから、ここだけはやめておけ」みたいな雰囲気をびんびんに感じた。
私はもともと早期退職からの転職を決めた時点で、年齢的に先も短いということで、転職先が自分に合わなくてもリスクは低いと考えていたし、それよりも、一度はそういうジャンルの企業で働いてみたいという気持ちの方が強かったのだが。
そういう気持ちもアピールしたのだが、案の定、次の面接に進めなかった。

A社、B社も自然消滅となり、この頃から活動が厳しくなっていった。

まず、自動車業界で私が希望していた分野の外資系企業は、ことごとく見送られてしまった。
細かく書いてもしょうがないのでざっくりと書くと、これらの企業はヘッドカウントを母国の親会社からきっちりと定められていて、空いているポジションにピンポイントではまる人材を求めていた。
それはプロジェクトマネージャのようなロール的な要件だったり、運転支援系や電気自動車といった(私が未経験の)ピンポイントの技術開発の実務経験だったり。
私のように経験分野が狭く深くだと、書類の時点でなかなか通らない。
これまでのエンジニアの経験から、技術的な考え方は未経験分野でもそれなりに応用が利いて早い時期にキャッチアップできると自分では思っているが、なかなかそうも見てもらえない。
C社のように面接まで進んだ企業も、求めているポジションとキャリアがマッチしないということで見送られてしまったり。
外資系企業は、全般的にコンプライアンス意識が高く、働きやすさという点では日系企業よりもいい企業が多いと思われるので、優先的に考えていたのだが、なかなかうまくは進まない。

一方、日系企業はというと、募集条件に「年齢不問」と書かれているにもかかわらず、50代という年齢を理由にことごとく書類で落とされた。
今は応募条件を男女とか年齢で絞ってはいけないということがあるそうだが、けっきょく断られる理由が年齢であるならば、そんな形式だけの条件書かずに最初から "おっさんお断り" って書いておいてほしいものだ。


その頃から、一気に流れが悪い方へ傾いてしまった。
いろいろエージェントから紹介してもらうのだが、とにかく書類が通らない。
自動車業界にこだわらず、他の業界分野に広げても、それはそれで「分野が違いすぎる」ということでやはり見送らることが続いた。
その状況はお盆を過ぎ、9月頃まで続いた。
私の方も、仕事をもらえるなら何でもいい、とまでは言わないが、けっこうなりふり構わずあらゆる方向に矢を撃つも、ことごとく空振りするので、少し違う道も考え始めた。

posted by YAP at 16:57| Comment(12) | 転職 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
空いているところにピンポイントで嵌る人を求める、というところには、うんうんそうなのよね、と感じながら読みました。
この、書類で通らないという時期は辛いですよね。
でもそれにもまして、面接をして落とされるのって、すっごく辛いですよね。私もその経験があって、今も悔しく思っています。
Posted by めぎ at 2025年03月09日 22:17
>めぎさん、コメントありがとうございます。
外資系はヘッドカウントの管理とか厳格にやっているので、空きがない限りはどんなに優秀でも採用されないんだろうなということがよくわかりました。
面接まで進んでも落とされるのはたしかに残念ですが、この年齢の面接となると、一度で終わらず 2次、3次とあるのが普通のようなので、面接してもらえたからといっても期待よりは次があるのかという不安が大きかったです。
Posted by YAP at 2025年03月10日 06:47
本当に暗雲漂う感じです。
こういう状況が続くと、精神的に落ち着かないですよね><
私だったらイライラしてそうだぁ〜
少し違う道、こちらも気になります。続きを待ちます!
Posted by リュカ at 2025年03月10日 09:25
そうだったんですね。
コロナ前の転職でも、年齢の数だけ履歴書を書け!なんて言われてましたし。
てことは私は何枚書くの?と震え上がりましたよ。
新聞の求人広告なんかでは、「20代、30代の方が活躍されてます☆」なんていう求人はしっかりパスしましたよ。こうやってちょっとでも情報を書いてくれるとありがたいですよね?今はあまり細かく書いてはいけないんでしょうけれど。
Posted by sheri at 2025年03月10日 20:41
「年齢不問」の他にも「経験不問」もあり、これ本当に経験がなくても大丈夫なの?って思う求人もたくさんありますね・・・応募する側の方が不安に^^;。
Posted by Inatimy at 2025年03月10日 22:28
しんどい流れですね。2か月も続くと、精神的にもきついです。こういう時に、違う道を視野に入れることで、また流れが変わるでしょうか。それにしても、全く採るつもりがないなら「年齢不問」って、書かないで欲しいですね~。(ホンネとタテマエ、困ります)
Posted by おと at 2025年03月10日 22:50
>リュカさん、sheriさん、Inatimyさん、おとさん、コメントありがとうございます。

>リュカさん、
夏の間、ほんとに気持ちが落ち着かなかったです。
盆に帰省して旧友に会うときも、次の就職が決まったうえで近況を話せると思っていたのですが、不安定な状況でした。

>sheriさん、
昔は「履歴書は手書きで」みたいな謎の暗黙のルールみたいなのもありましたよね。
幸い、今はそういうアホらしいのはなくなったので、基本となる雛形を作って、後は応募先に合わせてアレンジしてました。
雛形がちゃんとできていたので応募書類の作成は手間ではありませんでしたが、次々落ちるのはやはりしんどかったです。

>Inatimyさん、
「経験不問」もよくないキーワードですよね。
私の場合、エンジニアの中途採用なので必須経験はどれもきちんと書かれていましたが、エージェントに言わせると、これもまた「必須」と書かれているけど経験の内容で必ずしも満たしていなければ完全にダメということも内容でした。
それもまた困惑のもとになるのですが。

>おとさん、
2か月落ち続けるって、けっこうしんどいです。
この頃は、永遠に無理じゃないかと思い始めてました。
どうすればこの悪い流れが断ち切れるのか、それもわからなかったです。
Posted by YAP at 2025年03月11日 06:55
若い時の転職とは違ってある程度キャリアを積んでからの転職は色々とあるものですね。
企業の方としても育てるというよりも即戦力を探しているからでしょうね。
日系企業の下りはよくわかります。
ある程度はっきりと書いた方が募集する方にとっても応募する方にとってもいいと思うのですが。
私が勤めていた事務所も、女性しか採用しないのに、男女不問にしていました。
Posted by kuwachan at 2025年03月11日 15:48
>kuwachanさん、コメントありがとうございます。
そもそも転職というと企業側も即戦力を求めるものですが、おじさんだと求めるスキルセットが厳格に定義されているのだと思います。
それだけに、ちゃんと求める人物像の条件を募集要項に書いておいてほしいものです。
必須経験や希望経験は書かれているものの、それ以外のところで落ちるというのはモヤモヤが残ります。
Posted by YAP at 2025年03月12日 06:48
頑張ってください。
Posted by lamer-88 at 2025年03月12日 18:48
私も50代前半で転職した経験があるので、行きつくまでの難業は察します。今日のワイドショーで日本人の生涯転職回数は2回くらいなのに、米国は12回。いつまでたっても日本での雇用流動化は進まないですね。
Posted by jetstream at 2025年03月12日 23:38
>lamer-88さん、jetstreamさん、コメントありがとうございます。

>lamer-88さん、
お越しいただきありがとうございます。
過去の話ですので、もう終わってます。

>jetstreamさん、
日本の給与水準が上がらないのは、こういう理由もありますよね。
私はこれが4回目だったのですが、生涯ひとつの会社という人もかなりの割合いると思うので、転職する人は実際はもっと回数しているのでしょう。
ただ、転職した身からすると、ひとつの会社で働き続けることは悪いことではないと思います。
Posted by YAP at 2025年03月13日 06:42
コメントを書く
コチラをクリックしてください